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わくキャリセミナー2021 第5回【「ビジネスプラン」まとめ&発表会】レポート

2021.11.30

2021年11月24日(水)、長泉町の女性のための創業サポート「わくキャリセミナー」第5回目「ビジネスプラン」まとめ&発表会が南部地区センターで開催されました。

全5回のわくキャリ最終回の今日は「SWOT分析」「ロードマップ」「マーケティング4P」の記入を経て、ひとりずつビジネスプランを発表しました。

今回は、有限会社サンディオス代表取締役の津賀由布子さんと第1回講師の札幌市男女共同参画センター 菅原亜都子さんにもアドバイザーとしてご参加いただきました。
まず、グループに分かれて先に提出していただいた分析をもとにそれぞれのアドバイザーがヒアリングをし、皆さんの相談に応じました。
そこで発表に向けてのブラッシュアップをしていきました。

■発表内容

Ⅰ 起業を視野に、様々な可能性を模索している方
① どんな方のどんな役に立ちたいと思っているのか
② いくつかのビジネスアイディア
③ そのために、明日から○○していきます。

Ⅱ ある程度やりたいことが明確な方
① 今想像できる事業成功のイメージ・夢
② なぜその夢を描くのか
③ そのために、明日から○○していきます。
という内容で簡潔にプレゼンテーションをしていただきました。

発表内容の一部とアドバイスをご紹介します。(一部省略しています)

Aさん(Ⅰ 起業を視野に、様々な可能性を模索している方)

① 本業が忙しい個人事業主のサポートなど
子育てをきっかけに仕事を辞めて専業主婦になりました。元銀行員で、融資担当でした。融資の際には、お客様のいろいろな話を聞きます。審査が通ったとき、お客様と喜びを分かち合えることが何よりも嬉しかったです。そのような経験から、今度はお金を貸すのではなく何か違った方法で誰かをサポートしたいと思います。
② Instagramの代理投稿
「有名になりたいけど時間がなく、情報発信も苦手だ」という知り合いの事業者さんの話から、毎日閲覧して更新している自分なら、投稿などを請け負う「代理投稿」で忙しい方のサポートもできるのではないかと考えました。
③ Instagramの勉強をしていきたい。
ハッシュタグの付け方や魅力的で心惹かれる写真の撮り方を研究し、実績を作るためにどこかの店の代理投稿をして自信をつけたいです。

アドバイス

★津賀さん
ご主人に「(事業を始めることに対して)いいんじゃない?」と言われたとのこと。スタートするために、家族の共感は大切でとても重要なことです。ターゲットと自分の感性が近いことはとても有利です。自分の好きを仕事にできるといいですね。
★菅原さん
実績を作ってください。試しにやってみることが大切です。やってみた後に、「このサービス、いくらだったら買ってもらえます?」などとシビアな意見をもらってください。それを元にパンフレット作成などに取りかかりましょう。無料で小さく始められるものはどんどん挑戦していってください。

Bさん(Ⅱ ある程度やりたいことが明確な方)

① 障がいのある親子の就労支援、学習支援、サポート
塾のような通過型の支援を通して、将来に悩んでいる家族の助けになりたいと思います。対象は、特別支援級に通うことを決めた就学前もしくは新1年生と、就労を目指している成人の方。ファミリーサポートなどを介して寄り添っていきたいと思います。
② 障がいのある方が、特別ではなく平等に生きることができる日常を目指していきたいと思うから
障がいのある子どもを育ててきた経験から、支援級が通常級とは学習スタイルが違うことを把握しています。福祉関係の情報提供や環境づくりの提案など、保護者が将来を悲観することがないように、子どもに合わせたスタイルで毎日を明るく過ごすための手助けをしたいと思います。
③ 研修受講、受け入れ環境の整備、資金相談
オンライン研修を受講して、日々勉強しています。町内の保育園・幼稚園に案内の掲示をお願いしました。

アドバイス

★津賀さん
サービスを提供することで、「どのような感謝の手紙をもらえるか」を想像すると、ご自分の仕事のベネフィットが見えてきます。ぜひやってみてください。
★菅原さん
パンフレットを作るためにお客さんにヒアリングをしてみてください。まずはやってみて改善しながらまわしていく「MVP」(Minimum Viable Product)という戦略がおすすめです。
たくさんの地域の方を巻き込んで味方につけながら、まずは10年続けてみてください。当事者性を兼ね備えていて素晴らしいです。後継者も育てていってほしいと思います。

Cさん(Ⅱ ある程度やりたいことが明確な方)

① 「予防医学を広める鍼灸院」
様々な資格を習得し、経験を積み、事業をやる前提で長泉町に戻ってきました。「ちょうどいいがいちばんいい」という長泉町のキャッチフレーズに「なにごとにも偏りすぎない」という自分のモットーがリンクしていることに心強さを感じました。今後は他業種とのイベントコラボや、内側からの美を引き出す「美容針」にも力を入れていきたいと思っています。
② 「健康のためでも、マッサージなどに1万円も出したくない」という価値観を変えていきたいから
鍼灸院に通うことで「生活の質と幸福度が上がった」と思ってもらえるように、患者さんの意識改革からサポートしてきたいと思います。住民を笑顔にし、地元に還元したいです。
③ 初心を忘れず、日々勉強に励む
患者さんにとって一筋の光となれるように開院の準備を進めていきます。

アドバイス

★寺田
Cさんは、生きるオーラが溢れています。患者さんとしては、元気な人に施術してもらいたいと思うもの。多くを受け入れるよりは、気に入って通ってくださる何人かの患者さんと長く向き合っていくといいと思います。美容針は、まだこの辺りにないので新鮮だと思います。
★菅原さん
「価値観を変える・意識を変える」という言葉が印象的でした。そのためには「人を変えていくことに寄り添っていく」という学びが必要となります。ペルソナのことを深く研究してみましょう。「エネルギーがあって、こういう人に寄り添ってほしい」と思われるキャラクターをお持ちなので、それを活かしてみてください。

その他には、
・妊娠中に感じた・経験したことなどを同じような境遇の方向けにSNSで発信する、ウェブデザイナー、ライターなど
・小回りが利くことを強みとする行政書士
といったように、様々なビジネスプランが発表されました。

津賀さんの講評
「参加してみようかな」という想いから、今この場にいることは大きな一歩です。
「買いたいなでもな」「やりたいなやっぱりな
「でもな… やっぱりな…」をどれだけ潰していくかが重要です。
想いは謙虚に、でも発信し続けてください。「こう思ってもらえる自分のポイント」をアピールしていってください。

皆さんの夢が成就することは、次につながる方の勇気にもなります。
この講座をきっかけに、商工会の皆さんとともに応援しています。
長い期間、お疲れさまでした!

■受講者の皆さんからの感想を紹介します
・今後を考えるきっかけになりました。
・無料とは思えない内容情報だと感じました。
・同じく何かをやりたいと考えている人に出会えました。
・ふわふわしていたものが、形になっていくのがわかったので、やる気が上がりました。
・皆様の起業の理由を聞けてよかったです。エネルギーを頂けました。
・すべて女性の方の中でのセミナーだったので、気持ちが楽でした。
・先生にアドバイスいただいたことで、ビジネスプランがまとまりました!
・具体的に自分のやりたいことを整理することができました。
・今まで「できればな」でいた気持ちを前向きにしていただきました。「セミナーの期限(次回)があるのでそれまでに作成しないと!」と楽しい2ヶ月間でした。
・最初はみなさんきちんと意思が固まっている人が多く、参加したことを後悔したこともありましたが、最終的にはモチベーションUPや知識向上につながったので参加してよかったです。