ブログ

わくキャリセミナー2021 第3回【『起業の第一歩!事業の軸を決める「ビジネスプラン」を書いてみよう①』】レポート

2021.11.11

2021年10月20日(水)、長泉町の女性のための創業サポート全5回の「わくキャリセミナー」第3回目がオンラインで開催されました。

第3回目は「起業の第一歩!事業の軸を決める「ビジネスプラン」を書いてみよう①」というテーマで、広報企画制作・促進支援・デザインを手掛ける有限会社サンディオス代表の津賀由布子さんにお話を伺いました。

【津賀さんプロフィール】
静岡県で有名な「のっぽパン」の開発から独立した広告企画デザイン会社を9年前にお父様から引き継がれ、マーケティングを取り入れた「お客様を動かす広告づくり」に日々取り組まれています。多様な人たちがそれぞれの力を発揮しあえるコミュニティーづくりを目指し、2020年に会社を移転、教育など新規事業展開も実現。
私生活では、3っ子男児のママ。社長になって2ヶ月後に妊娠が発覚し、1年半の育児休業を取得されました。趣味は食べ歩きと旅行。「食べるための旅行」で仕入れた情報は、仕事にも活かしているそうです。

◇アイスブレイクで季節の話題とこの講座の受講理由を語り合いました。

「行楽の秋シーズン到来!この秋・冬で出かけたい場所は?」
・子どもと紅葉などの自然に触れたいので、樹空の森・桃沢野外活動センター・クレマチスの丘など
・宿に泊まって何もしない時間を楽しみたい
・紅葉狩り
・桃沢工芸村で燻製づくりやプログラムに参加してみたい
・御殿場や伊豆長岡など近隣の温泉にひとりで行きたい

この講座を受講する理由
・今までの経験を活かし、人生最後の仕事として起業をしたいと思ったので
・大きな視野で作戦を練るのが苦手なので、この講座で何か習得したい
・組織で働いていたが、もっと自分らしく働きたいと地元に戻ってきた。アドバイスをいただけたら
・具体的にやりたいことは決まっていませんが、在宅でできることを模索中。何か見つけるきっかけになれば
・子どもにかける時間を確保したいので、働き方を見直そうと思ったので

■やりたいことをビジネスにするのに大切なこと
❶誰かの役に立つ、誰かを喜ばせるために仕事をする
仕事はサービスに対して対価をもらいます。

❷人生の企画として捉える
人生の中の大きな時間を仕事に費やします。どれだけその仕事に満足していますか。

❸欲しい利益から考える
得た利益で自分や家族の暮らしを豊かにすることは、決して悪いことではありません。利益がないと、次の事業に発展することもできません。自分の利益を後回しにせず、長く続けていけると思える価格設定を、最初の段階から考えておきます。

■津賀さんが情熱を傾けられるもの「起動力」
「様々な人が居心地よくそこに集い、それぞれの力を発揮できる場所を作れたら最高。その様子をにこにこと見守る人生の終盤を迎えられたら幸せ」

「自分が寝食を忘れて傾けられるもの」を書き出した先に見つけた言葉。これからの10年間で、情熱を傾けられるものを仕事に取り入れて、経営で叶えてしまおうと思っています。

■ビジネスプランをたてる
広めに考え始め、具体的なことをだんだん狭めて考えます。
❶自分の強み、内外の環境を分析する
❷誰に向けてどんなメリットのある仕事なのか考える(重要)
❸いつまでにどうなっていたいのか考える
❹具体的に
「どこで」「誰に」「いくらで」「どんなサービスを」どのように展開するのか決める

■事例紹介
津賀さんのサポートした女性起業家を事例に「SWOT分析」「マーケティング4P」「ロードマップ」について説明していただきました。
・SWOT分析とは
強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字から名付けられた経営戦略策定方法の一つ。
現状を4つのカテゴリーに分けて整理することで、モチベーションアップや問題解決につながります。

・マーケティング4Pとは
Product(製品・サービス)、Price(価格)、Promotion(販促)、Place(販路)の4つからなるターゲットに働きかける具体的な方法を考えるためのツール。

■ニューノーマルな時代の経営(寺田説明)
コロナ禍になり、皆さんの暮らしでも変化があったかと思います。
「Beforeコロナ・Withコロナ・Afterコロナ」は、世界にも大きな変化をもたらしました。しかし、いろいろな分野において用心しながらも少しずつ前へ動き出しています。では、私たちのライフスタイルはどのように変化するのでしょうか。

「おうち時間」を充実させるために、コロナ禍でもニーズが高まっている「サブスク」。起業におけるコロナ禍のSNS活用は「広告から広報へ」。自社によるSNSの積極運用が加速しています。

■2021年 5大SNS動向
TikTok…Z世代や若者が利用。新しいブームが起こりやすい。
・LINE…圧倒的なユーザー数。「情報伝達力」が高い。
・YouTube…投稿ジャンルが幅広い。「世界第2の検索サイト」と言われている。
・Twitter…即時性がある。「今」を配信しやすい。
・Instagram…#「タグる」と、情報にたどり着きやすく、地方で光って活動している人をみつけやすい。実験の場としても活用できる。
そのほか、音声メディアや自分のメディアを作ることができる「note(ノート)」など、新たなSNSにも注目が集まってきています。

■ニューノーマル時代の経営 三原則
❶オンラインも取り入れて臨機応変に対応できる体制を。
❷身近な人を幸せにできる仕事でありたい。
❸予想がつかない時代には、精神的にも安定することができる収支計画を。

コロナ禍でも、挑戦を止めない企業が地元にもたくさんあります。「コロナのせい」ではなく、「コロナのおかげ」で、と言える人こそ、危機をタフに乗り越えることができます。

以上をまとめると、ビジネスプランの第2段階が見えてきます。

❶自分と、自分を取り巻く環境を知って
❷ターゲットとコンセプトを整合させて
❸時間軸で未来に目標を立てて
❹事業の骨組みと利益の出るしくみを企画する

そして、常に心に抱いておくべきなのは、
「何のために事業を起こすのか、誰のためにどんな役に立つのか」ということ。

「想いがあって、誰かの役に立ってこそ、自分の仕事を好きになる、長く続けたいと思えるんです」と津賀さん。

◇次回は、個々にまとめたものをもとに、ビジネスプランを発表していただきます。
1. 今想像できる事業成功のイメージ・夢
2. なぜその夢を描くのか
3. そのために、明日から○○していきます

「自分の頭の中のイメージや想い」を、消えてしまわないようにビジネスプランに落とし込んで、現実・リアル路線にしてみてください。わくキャリでは数値を具体的に示すのではなく、皆さんの「ワクワクした想いや未来志向」を大事にしたいと思っています。

最後に皆さんと一緒に記念写真を撮りました!

◇受講生の方からの感想の一部をご紹介します。
・起業に向けて具体的に考えるヒントがもらえました。
・自分のやりたいと思うことがどのようにしたら形にしていけるか相談したいです。
・挫折しそうになった時の対処法を知りたいです。
・活字にすると自分の行動が見えて良いと思いました。