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島田の高級手持ち花火「義助」満を持して6月17日(水)発売!

2020.06.16

約100年の歴史をもつ島田市の老舗花火製造会社、
井上玩具煙火株式会社様(以下、井上花火さん)が高級手持ち花火「義助」を2020年6月17日(水)に発売します。

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上玩具煙火株式会社について

国内で出回っている手持ち花火の95%が中国産という状況の中で
国産の良質な花火づくりをモットーに長時間燃える花火や
色の変化が楽しめる花火など特徴のある製品を手がけています。

長年に渡り研究開発に勤しみ
文字が出る花火やテーマパークや劇場など使われる花火など多様な花火を製造。
輸出先の海外でも高い評価を得ています。
国内における手持ち花火製造会社のトップと言われるほどの華々しい実績と実力をもった企業です。

業界の逆風に立ち向かいながら
日々国産手持ち花火の地位向上のために奔走しておられます。

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「義助」のプロジェクトがはじまったのは、2019年の秋。

これまでは公式ウェブサイトはなく卸のみの経営だったのが
社長と4代目、28歳の井上慶彦室長と共に新たなブランドを作り上げることになりました。

こちらが井上室長が最初の打ち合わせに持ってこられたサンプル品。

和柄の紙と一緒に個包装された花火が縦30cm以上にもなる長細い桐箱に詰められています。

このサンプル品を原点に
約半年間に渡るプロジェクトが本格的に始まりました。

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プロジェクトのディレクションとライティングを含むトータルブランディングはビズホープが、
デザインや撮影などに係る部分では各方面で活躍するクリエイターの皆さんに加わっていただきました。

島田商工会議所の松野さんにも後方支援をいただいております。

【リーフレット・webデザイン】
栗田 舞子さん

【パッケージデザイン・撮影スタイリング・ディレクション】
荒川 昌子さん

【ロゴ・パッケージデザイン】
房村 ゆずこさん

【動画撮影】
株式会社タスカ
代表取締役 秋山 桂介さん
荻島 征也さん

【写真撮影】
角田 晃子さん

【特別協力:花火撮影】
花火写真家 金武 武さん

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コトリスラボでの打ち合わせの様子です。
島田市から井上室長、タスカの秋山さん、東京から荒川さん、
富士市からライターの大林さんが参加しました。

荒川さんが主になって井上室長の好みをヒアリング。
イメージソースをかためていきました。

その後、幾度もの議論の末、国産の花火の魅力を伝えることを目標に
日本の伝統的な素材でつくる「和火」と、海外で評価の高い「紗火(さび)」のセット販売が決定。

花火は既存の上級品を元に贈答シーンに適したサイズで
男性がスタイリッシュに持ち運べる用途を想定して火薬の量などを改良しました。

同時に公式サイトの構築やパッケージ、リーフレットなどをゼロからひとつひとつ形にしていきました。

プロジェクト開始後、新型コロナウイルスの感染拡大により打ち合わせをオンラインで行ったり
発売時期を調整したりするなど臨機応変に対応してきました。

 

コロナ禍で全国の花火大会が軒並み中止になるなど花火業界が大きな打撃を受ける中、
6月1日に全国の打ち上げ花火業者による花火大会が話題になり
日本の花火の可能性を再確認する動きも後押しとなりました。

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ブランド名は、材料を同じくする刀と花火、
そして島田の刀鍛冶の名工、義助への敬意と謝意から「義助」に決定。

「義助」というネーミングは、
刀に造詣が深い会長への親孝行の気持ちと郷土への想いを込めて、
社長が名付けてくださいました。

ロゴ房村さんが刀の鍔(つば)と花火をモチーフにデザインしてくださいました。

パッケージはSDGsを意識した牛乳パックの再生紙「ミルパックス」の特注品を採用。

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動画や静止画のロケ撮影には、島田市博物館様の分館と
CSAトラベル様の運営する静岡市用宗海岸の一棟貸しの宿「日本色」にご協力をいただきました。

◆島田市博物館 分館の外観と床の間

 

◆「日本色」の客室棟「琥珀」

絶妙なセッティングやスタイリングを魅せてくださったスタイリストの荒川さん。

一瞬の輝きも見逃せまいと、真剣な眼差しで撮影臨んでいた動画担当の荻島さんとカメラマンの角田さん。

荻島さんの動画を確認する井上室長と弟の裕安さん。

花火といえば夜。納得のいく動画が撮れるまで、夜遅くまで撮影が続きました。

プロモーションムービーの撮影には
スタッフの友人ファミリーにモデルとしてご協力いただきました。

天使のようなかわいさの赤ちゃんと仲睦まじいご家族の様子に癒されながら進んだ撮影。
この日生まれて初めて花火を見た赤ちゃんの表情をとらえることができました。

花火写真家の金武 武さんにも特別にご協力いただきました。(写真左からお2人目)

花火写真家として名高い金武さんは、
撮影が非常に難しい花火の美しさを見事に芸術へと昇華してくださいました。

 

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房村さんが素案をつくり
栗田さんがバトンタッチしてスタイリッシュに仕上げてくださったリーフレット

荻島さんや角田さんが美しく撮影してくださった素材の魅力を余すところなく活かし、
使い勝手にも配慮のある公式サイトも、栗田さんが手がけてくださいました。

その他、「義助」のシールや商品に1枚付いているポストカード計4種類、
オリジナルTシャツなどの販促グッズを多数製作しました。

 

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クリエイターの皆さんの技術とセンス、
そして井上花火さんの社長と室長の想いがつながり、皆が一丸となってつくりあげた「義助」。

関係者一同、上質な花火の美しい舞いを多くの方に楽しんでいただきたい、
コロナ禍で塞ぐ気持ちを少しでも和らげていただきたいとの思いで
「義助」をお届けしたいと願っております。

どうぞ皆さま、公式サイトで動画や歴史などご覧いただき
大切な方と「義助」をお楽しみください。

お中元などの夏の贈り物や快気祝い、
ハレの日の引出物にもおすすめです。

早速新聞などのメディアでご紹介いただいたことから、多数のお問い合わせをいただいております。

島田市中河町の井上玩具煙火株式会社本社工場では「義助」を展示しています。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

(写真左:井上吉勝社長/右:井上慶彦室長)

寺田と一緒に走り続けてくださっている社長と室長。
記念撮影に応じてくださいました。

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現在、井上花火さんと静岡聖光学院さんとのコラボレーション企画を計画中です。

学生の皆さんに地元の伝統産業に触れる機会や
花火の様々な側面を学べるような内容となりそうです。
乞うご期待ください!

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◆義助 公式サイト
https://inoue-fireworks.com

◆義助 プロモーションムービー
https://youtu.be/tCPOT8-MF5Q

◆島田市博物館 公式サイト 刀鍛冶「義助」紹介ページ
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/shimahaku/docs/collection-13.html

◆「日本色」公式サイト
https://nihoniro.jp

◆花火写真家 金武武 公式サイト
https://k-takeshi.hp.gogo.jp/pc