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長泉町「ママのためのおしごと復帰講座」を開催しました

2022.07.21

2022年7月14日(木)に、「ママのためのおしごと復帰講座」がパルながいずみで開催されました。
参加者は町内在住の育休取得者の方6名で、和やかに行われました。

講師に育休後アドバイザーの鈴木陽子さんをお迎えし、しばらくのお休みを経ておしごとを復帰する前に養っておくべき心構えやスキルの磨き方、成長し続ける秘訣などを自己分析ワークや事例紹介を交えてお話しいただきました。
この講座はパルながいずみへ届いた町民の声を受けて、こども未来課さんと弊社とで企画しました託児スタッフや長泉町子育てコンシェルジュもサポートに入り、お子さんもご一緒ににぎやかな講座となりました。

 

 

◇鈴木 陽子(スズキ ヨウコ)さん
沼津市在住。県内東部のメーカー勤務。3児の母。
育休後アドバイザー。
1度目の育休後、自身のキャリアや仕事と家庭のバランスに悩み、2度目の育休中に「育休後アドバイザー」の資格を取得されました。
休日を利用し、自らの経験をもとに育休復帰準備講座や、働くママ向けの座談会を開催されています。
ご主人は、育休取得経験者です。

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最初に、参加者の皆さんが「復帰予定時期」「予定している働き方」「最近ハマっていること」など自己紹介をしました。
復帰される時期はさまざまですが、フルタイムで復帰されることに不安を感じ、時短制度を検討されているという声が多く聞かれました。また、動画鑑賞やヨガなどでストレス発散をされているということでした。

 

【育休復帰準備プチ講座】

■今日のゴール
・復帰後のイメージをして準備につなげる
・気持ちを共有して一つでも不安をなくす

「参加された方の不安がひとつでもなくなるといいです。モヤっとして帰られたとしても、スッキリするために誰かに話すというトレーニングをすることができます。この2点を押さえておくと、仕事でトラブルが起きても立ち直りが早くなります。」と鈴木さん。

女性の就業率は増加し、生涯を通して働く女性が増えています。それに伴い、パート・アルバイトや正社員など、働き方の選択肢も増えてきています。迷って選んで「自分らしい働き方」を見つけて、キャリア形成につなげていきましょう。

■両立のコツ
・保育園の送り迎えの体制
決める時のコツは、夫婦でよく話し合うこと。パターンを決めて曜日で交代するなど、家族との「交渉」が大切です。
・呼び出しコールは父親へ
保育園からの第1連絡先は電話番号は「夫の携帯」を登録します。夫が主体的に動くことで、職場にも病児がいることをアピールしやす  く、病後保育の準備もしやすいです。夫婦で「練習」をしておきたいですね。
・家事育児シェアのコミュニケーションツールに頼る
・家電に頼る(乾燥機・ルンバ・食洗器など)

■復帰前の準備
・保育園の見学・申し込みをしましょう。おススメは、家から近い保育園。
・スケジュールをサポートしてくれる人と共有しましょう。
・生活リズムを復帰後と同じ時間にして、2~3日過ごしてみましょう。
・復職前面談に行き、上司と面談しておきましょう。
・ビジネス書を読んだり、研修に参加して仕事脳を取り戻しましょう。

なんでも共有し、一人で抱え込まない。頼ることも練習しましょう。育児は仕事の役に立ちます。はじめはゆっくりでも大丈夫。低空飛行でも飛び続けていればいつかは上昇気流に乗れます。”カンペキ”を手放し、自分が心地よくいられる状態を探しましょう。一人の時間を意識的に作ることも必要です。モヤモヤしてどうしようもない時は、私が皆さんのお話を聞きます!!」と鈴木さんに力強いお言葉をいただきました。

【情報共有タイム】
皆さんの悩みをお伺いし、鈴木さんに一つひとつ丁寧にアドバイスをしていただきました。

Q. 夫婦でもっとしっかり家事育児をシェアする方法は。
A. 夫が時間に融通の利かない職などの家庭では、妻が平日、夫が土日を担当するケースもあります。また、思い切って夫が子育てしやすい職に転職する方もいらっしゃいます。

Q. 「小1の壁(小学校に進学する際の環境の変化)」に直面しそうで不安です。宿題などを見てあげらるかどうか今から心配しています。
A. 宿題は、学童で終わらせてくるように習慣づけていきましょう。民間が運営する学童に入れて、宿題や習い事送迎の悩みを一気に解決するということもできます。保育園時代にフルに働いてキャリア形成し、休みやすい環境を作っておくのも手です。
悩みは尽きませんが、年齢が変わると状況も変化します。

Q. 夫の料理スキルがないため、いつも妻が作ることに。どうしたらよいでしょうか。
A. 宅配キットを手配しておく(パルシステム・オイシックスなど)。スキルがない夫でも、栄養が取れる味噌汁だけは作ることができるように教えておくといいです。素材を活かした料理(野菜を切ってディップで食べる)なども。

Q. どのような気持ちで働いたらよいのでしょうか。
A. 私は、将来子供に自分が働いている姿をみせるために頑張っています。豊かな選択肢のメリットデメリットを把握した上で「こんな自分が好き」という目線を意識して整理してみると、答えがみえてくるかもしれません。

最後に、グループに分かれて情報交換を行いました。皆さん、同じ環境ということもあり話が弾みました。

 

■受講生の皆さんからの感想を一部紹介します。
・復帰に関して不安がありましたが、少し軽くなりました。
・資料からも復帰のイメージがしやすかったし、参加者の方と話して保育園生活のイメージもできました。
いろいろな話や体験談を聞くことができてよかったです。
・久しぶりに仕事に想いを馳せることができてよかったです。
・家族でどう働いてどう稼ぐのかが一番幸せなのか、キャリアをどうしたいのか、夫とも話し合いたいと思いました。
復帰後のライフスタイルを考えるいい機会になりました。
仕事に復帰するのが楽しみになってきました。
子連れOKで、たくさんのサポートをしていただけたことが嬉しかったです。
・一人ひとりと話す機会があり、スッキリした気持ちになりました。

~鈴木さん、貴重なお話をありがとうございました!~

◆7月21付静岡新聞に講座の様子が掲載されました
https://bit.ly/3Be5IYa