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  • シーンに合わせて柔軟に「私」を大切に働く方法 レポート

    2021.10.25

    2021年10月14日、
    「富士このみスタイル オンラインで学ぶ・つながる ワークシェア&スキルアップセミナー」第2回目を開催しました。
    講師は、札幌市男女共同参画センター 北海道女性起業家支援ネットワークの菅原亜都子さん
    チームメンバーとしての自分、個として仕事をする自分など、働くうえで大切にしたい自分の軸やあり方を追求し、心地よく働く方法を考えました。

     
    まずは菅原さんのプロフィール紹介とともに、今回のテーマに向けての導入の話がありました。

    「札幌生まれ、札幌育ちで、札幌の大学で学んでいたときに『ジェンダー』という言葉を知り、これはずっとかかわっていきたいテーマだなと思い、今の財団に入所し、札幌市男女共同参画センターに18年勤務しています。
    私が2003年に大学を卒業した頃と今では、『男女共同参画』や女性を取り巻く環境はだいぶ違っています。
    当時は『男女共同参画』や『ジェンダー平等』は女性の人権・福祉の問題だったのですが、2012年ころからは世の中の状況が少しずつ変わり、経済の問題、社会の問題になってきたと肌で感じています。しかも、それは経済規模を大きくするための議論ではなく、地域や国が持続していくために女性の力が必要だという考え方です。
    私は様々な仕事をしていますが、『ジェンダー平等』としては女性の管理職、取締役を増やしていく活動をしていたり、一方DVで悩んでいる方や、コロナで大きな影響を受けている女性たちの相談に乗ったりしています。『ガラスの天井』と『べたつく床』と表現していますが、その両方を支援しています。
    そんな中で『女性の起業支援』はとても大事な仕事です。
    組織の中で女性を育てていくときには見えない『ガラスの天井』があり、それを苦労しながら突破していくのですが、女性の起業支援はフラットな関係性の中で女性ならではの視点を生かして地域で新しい仕事を作っていくことができます。こういったパワーのある女性たちと接することにとてもやりがいを感じています。起業というとハードルが高く感じるかもしれませんが、きっと今日ご参加のみなさんはそういった新しい働き方を地域で作っていく担い手になると思います。
    3つ目の私の顔ですが、組織の中でマネジメントする立場として、若いスタッフを育てることを模索しています。そんな中で成長を感じたり、同じように悩んでいる人たちと勉強会をしたりといった取り組みをしています」

    まずは、今回のテーマ「自分を大切にして働く」が自分にとってどういう状態か、チャット欄に書き込んでもらいました。

    【参加者の方のコメント(一部)】
    ・仕事のオンオフができ、仕事も家庭も大切に出来る
    ・家族との時間を大切にする
    ・自分の技術を生かせるような仕事
    ・やりがいがある仕事をしたい。達成感を得たい
    ・いざというときに逃げられる環境
    ・会社に振り回されすぎない
    「今日ご参加のみなさんが、これまで働いてきた経験がある上での回答だということや、時代の変化を感じます。このように具体的なイメージをもってもらったので、今回はこれを考えながら出口を具体的に考えていただきたいと思っています」

    Theme1 時代の変化を知る
    「20年前と比べて、『社会』『ワーク』『ライフ』に大きな変化が起きています。
    これからの20年はどうなるか予測は付きにくいですが、時代の変化、テクノロジーの変化はますます早くなっていきます。それにともなって生活、意識、制度が変わっていきます」

    ◆商品やサービスが5000万人に届くのに何年かかる?
    車は62年、テレビは22年、携帯は12年間、YouTubeは4年で世界中に広まりました。
    ポケモンGOが5000万人に使われるようになったのは、なんと19日
    現代は広がるのも早いし、とって代わられるのも早い。かなり変化のスピードが速くなっています。
    これからは一つの専門性や働き方で続けていくのは難しくなっていくのではないでしょうか。そのため、常に社会の変化を感じて、時にはお客様のニーズを先取りしていく必要があります。そんな時代で私たちは生きて仕事をしていくイメージをしてほしいと思います。

    ◆現場改善のPDCAと、変化に強いOODA(ウーダーモデル)
    改善にはPDCAとよく言われますが、社会の変化のスピードが速く、計画予測不可能、計画が陳腐化するので今はOODAが話題です。
    OODAモデルは、観察(Observe)→判断する(Orient)→意思決定する(Decide)→行動(Act)という流れで、その時その時で状況を見ながらものごとを判断して行動していくモデルです。
    どちらが良いではなく、どちらが適しているかを考えながらやっていくのがよいと思います。

    ◆20年後の地域の景色はどうなっている? ~富士市の人口ピラミッドを参考に考える~
    2040年には90代の女性が多く、次に55~69歳となっています。
    これらの女性が地域に居場所や収入源をもっていないと、地域の活力が衰退していってしまうのではないでしょうか。
    そういう意味でも、皆さんが地域でもつながりをもち、先ほどチャット欄に書いてもらった「自分を大切にする働き方」をイメージしていってほしいです。
    20年後の未来の話の次は、一人ひとりの生き方がどう変わっていくのかという話です。

    Theme2 これからの個人の生き方
    ◆ライフサイクルの変化…書籍『ライフシフト』より
    私たちの親世代の女性のライフサイクルは男性に比べると多種多様でしたが、それが少しずつ変わってきています。
    これからのライフサイクルは、20歳ころまで「教育」は変わりませんが、そこから先は「マルチステージ」があります。
    学校だけではなく多様な学びを得られるようになり、就職後も一社で働きっぱなしになるのが難しくなります。
    一つのスキルで生き続けていくのは時代の変化スピードが速すぎるため、難しくなります。そのため、新しいことを学び続けること、複業も広まっていくでしょう。パートナーとともに稼ぎ合い、学び合うのがリスクヘッジとなります。
    60代で仕事を辞める必要はなく、目指していくのは定年のない働き方で、仕事を続けたい時まで続けていくことです。北海道では「シニアインターン制度」も人気です!
    私たちの働きかた、生き方は柔軟にならざるを得ません。

    ◆人生100年時代を生きるために必要なことは?
    人生を豊かにするものには「資産」があり、「有形資産」と「無形資産」がありますが、これからは無形資産が重要です。
    ●無形資産の重要性
    〈グラント研究(ハーバード大学の研究)〉
    人生の満足や幸福はお金(有形資産)ではなく、愛・人間関係(無形資産)
    ●無形資産の3つの類型
    ①生産性資産
    仕事で生産性を高めて、所得を増やすのに役立つ要素(例:上場企業に就職していることよりも個人として高いスキルをもっている、など)
    ②活力資産
    肉体的・精神的な健康と幸福のこと(健康or病気を抱えながら)
    ③変身資産
    大きな変化を経験し多くの変身・成長を遂げるために必要な資産のこと。つまり、変化に強いか、変化を楽しめる、変化で自分を変えていくことができること。
    「今ここから、無形資産を蓄えていくと意識していきましょう!」

    Theme3 「さあ、どう生きよう!」を考える
    参加者みなさんが大切にしている価値観(自分の人生理念)を3つ選んでチャットに書いていただきました。では、様々な価値観がある中、「私らしく、柔軟に生きるため」にどうしたらよいかを考えてみましょう。

    ◆強みで生きる
    自分の弱みは誰かの活躍の出番です!反対に、自分はそんな苦労しないものがほかの人には大変だったりします。お互いの強みと弱みを知って、チームで頼り合っていくのが効率的で成果も上がります。

    ◆フィードバッカーで生きる
    フリーランスでも会社員でも、組織を超えたチームで仕事を進めていきましょう。「ギブアンドテイク」という書籍によると、人はギバー・、マッチャー・テイカーの3種類だそうです。
    ・ギバー…受け取る以上に与えようとする人
    ・マッチャー…受け取る量と与える量のバランスを取ろうとする人
    ・テイカー…与える以上に受け取ろうとする人
    一番成功するのはギバーだといわれています。また、多くの人はマッチャーですが、一方で一番失敗するのは自己犠牲的なギバーです。
    成功するギバーになるには自分を満たしながら、人にたくさん与えられるようになることです。つまり、フィードバックを与えられるようになってほしいです。
    人から言われたフィードバックは貴重で、資産になります。

    そこで、フィードバックのペアワークをしました。

    ○ペアワーク
    ①Aさんは、自分が大切にしている3つの価値観と、それを大切に思う理由をBさんに説明する
    ②Bさんは、Aさんの話を聴いて受けた印象や感じたことを、Aさんに伝える
    【ペアワークについての参加者の感想】
    ・お互いの価値観が少しかけ離れているように感じながらも、共通しているようにも感じたり、新しい気づきもあったりした。
    ・初めてとは思えないように感じた。
    ・3つの価値観は同じようだったが、相手のほうが前向きな印象を受けた。理解をしてもらえたと感じた。

    「この短時間で、理解をしてもらえた、受け入れてもらえたと感じたようですね。それは、安全・安心な関係性をつくって話せたからです。聴く人が上手ければ会話は成り立ちます」
    うなずく、「そうなんだ、それでそれで」と前のめりで聴く、「そういう風に感じた」と感想を言うとよいです。

    ◆自分やチームメンバーを知るツール
    ストレングスファインダーなどのツールをゲーム感覚で面白がって、利用してみましょう。
    (参考)自分と相手の強みを知る
    *ストレングスファインダー
    https://heart-lab.jp/strengthsfinder/
    チームでやって共有してお互いを知ると、お互いの強みを知って言語化しフィードバックをしやすくなり、いいチームになります。

    ◆チームができるまでのプロセス(タックマンモデル)
    ①形成期
    チームが形成される(共通の目的も特になく、まだお互いを分からない状態。礼儀正しく友好的であることも多い)
    ②混乱期
    ぶつかり合う(チームの目標や各自の役割について混乱や意見の対立が起こる。この対立を避けようという力も働きやすい。)
    ③統一期
    統一の規範が形成される(目標や役割などに共通認識が生まれメンバー同士の相互理解や尊重ができる時期)
    ④機能期
    チームとして成果が出る(チームが成熟し、リーダーの指示がなくてもメンバーが各々の役割を果たして行動できる時期)
    「チームを作っていくときにぜひワークとライフを分けないでほしいと思います。最近はワークライフインテグレーションと言う人もいます。『丸ごとの自分のままで働く』、つまり、『ホールネス』=全体性を大事にしましょうという考え方がここ2、3年で企業の中でも広がっています。プライベートの経験(子育て、介護、地域活動など)を職場に持ち込まないのはもったいないことです」

    ◆あなたはまるごとのあなたのまま働けていますか?
    ・あなたが、リラックスして自分自身でいられた瞬間はいつですか?
    ・他の人がどう感じるか気にしなくてよかったときはどんな時ですか?
    =私を大切にすること
    「あなたが職場にいるとき、仕事をしている時、自分らしくいられていると思えますか?
    まずは自分(内側)を満たしましょうそこからあふれたものを、内側から少しずつ外側(家族/友人→チーム→組織→社会)に向かって出していきましょう。これを『インサイドアウト』と言います。自己犠牲的なギバーにならないようにしましょう」
    最後に、菅原さんからのメッセージです。
    「私を大切に働く方法を見出してください。チャットに書き込んでいただいた『私を大切にして働く状態』と3つの『価値観』をお守りのように大切にしましょう。そして、それがここから仲間と一緒に働いていく、働き方を考えていくきっかけになればと思います」

    参加者の皆さんの感想を紹介します(一部)
    ・ギバーが一番成功するという話が印象に残りました。ギバーになるにはどうすればいいか考えたいと思います。
    →全ての方向にギバーになるのは難しいです。人を決めてgiverになると慣れていきます(菅原さん)
    ・弱みを自分が受け入れ認めて、生かしたいと思います。
    ・自己犠牲なGIVERでした。卒業したいです。
    ・これからは、より自分らしい働き方ができる時代になっていくんだなと気持ちが楽にな りました。チャットでの発言や2人組のブレーキングタイムがあることで、聴くだけではなく最後まで楽しく意識を途切れさせることなく参加できたという感覚がありました。
    ・「自分を大切にして働く」ってどういうこと?とここ数年考えてました。自分の希望や 時代の変化にあった働き方をする流れになったのだと痛感しました。
    ・OODAはなるほど!と思いました。ワークシェアで経験を増やし無形資産を増やし、蓄えていくこと、自分の内側を満たし、弱み強みを共感し頼り合えるようにする。これからの働き方、生き方など学びが多かったです

  • わくキャリセミナー2021 第1回【やりたいことを仕事にする!あなたのための起業セミナー】レポート

    2021.10.13

    2021年10月1日(金)、長泉町の女性のための創業サポート全5回の「わくキャリセミナー」がスタートしました。

    講師は、札幌市男女共同参画センター 北海道女性起業家支援ネットワーク菅原亜都子さん
    菅原さんは昨年度に続き、2回目のご登壇なります。

    やりたいことを仕事にする!あなたのための起業セミナー」をテーマに、起業に向けて必要な準備・行動を起こすための具体策を教えていただきました。

    ◇菅原さんのプロフィール
    札幌市男女共同参画センターに17年勤務し、以下のような活動をしています。

    ジェンダー平等
    女性も男性もどの性の人も自分らしく生きられる社会を
    女性起業支援
    コワーキングスペース「リラコワ」、「北海道女性起業家支援ネットワーク(ほくじょき.net)
    組織のプレマネ(プロジェクトマネージャー)
    マネジメントや部下育成を現場で悩みながら実践。『ティール組織』ABD読書会など組織論に関する勉強会を主催

    「ジェンダー平等に関する様々な取り組みをするのが専門です。
    創業支援をはじめて10年になりますが、ジェンダー平等の視点からも、女性が自分の人生を自分で決定していく中で、自己実現していくのはすごくパワーが必要だと思っています。そんな中、起業はすごく効果的で、女性にフィットした働き方だと感じます。女性たちが自分の夢を実現するのを応援していきたいです。

    組織のプレマネについてですが、部下を育てるのはすごく楽しいです。チームで仕事をすることは会社でも個人でもとても大事です。起業しているからこそ、仲間と仕事をすることはこれからの時代すごく重要です。自分ひとりで全部抱え込まず、自分で自分をマネジメントするようにしましょう」

    *ほくじょき.net(北海道女性起業家支援ネットワーク)
    北海度のどこに住んでいても、女性が起業相談できるようなネットワーク。地域を超えて安心して相談・支援を受けられる体制があります。(ページ下部に公式サイトURLあります)

    ◇今回のセミナーの目標
    ・Goal1―起業に向けた心の準備をする!
    ・Goal2―自分のやりたいこと、実現したいことを言葉にする!
    ・Goal3―次に起こすアクションを具体的にイメージする!

    ◇チェックイン
    まずはウォーミングアップとして、受講者の皆さんが「今の気持ち」と「セミナー終了時に、どんな気持ちでいたいか」をチャットに載せました。

    今の気持ち
    ・期待(わくわく)と不安の両方があります。
    ・同じ長泉で同じ時期に起業を目指している方が実際にいると分かり、嬉しいです。

    セミナー終了時に、どんな気持ちでいたいか
    ・何かしら方向性が見つかってスッキリしていたいと思います。
    ・終了後は不安が少しでも取り除かれていれば嬉しいです。
    ・きちんとイメージして前向きになりたいです。
    ・起業に向かって一つでもひらめきがあると嬉しいです。

    ◇Goal1―起業に向けた心の準備をする!
    【自分を突き動かすものは何なのかを、問いかけていく必要がある】

    「なぜ起業したい?」を用意しておく
    支援を受けることへの心のハードルを下げる
    支援を受けるのが当たり前だと思ってほしい
    近いところから始めて、遠い場所から振り返るくせをつける
    できることからどんどんやっていき、ある程度進んだときに振りかえる

    ◆ペアワーク
    ペアになって「あなたはなぜ起業したいのですか?」と聴き、その答えに対して「なぜ、そう想うのですか?」と5回「なぜ」を繰り返すワークを行いました。

    〈ペアワークの感想〉
    ・相手の方の「(起業を)やるよ!」という気持ちに刺激を受け、やる気が出ました。
    ・やりたいという気持ちを人に話すことで、前向きになれました。

    受援力をあげる 6つのポイント
    *受援力とは、主に福祉の分野で使われる言葉。起業を目指す人にも必要な力でもある。

    ・Point1
    最初は広く浅く、いろいろな相談機関・窓口に何度も足を運ぶ

    ・Point2
    複数の多様な支援を受ける
    一つの窓口で言われたアドバイスを聞いて進めてうまくいかず、起業できないと判断してしまう人がいる。いろいろな視点でアドバイスを受けることが必要。内容によって聞く人を変えるのも大事。

    ・Point3
    ドリームキラーやマウンティングする人とは距離を置いてOK
    「そんなこと無理だよ!」と否定的なことをいう人とは距離を置く。今の段階でジャッジされることはありません。

    ・Point4
    支援機関・制度は探さない。いろいろな場で発言する
    支援制度の情報は自分で探さず、商工会の方などに聞いてみる。コワーキングスペースで発言するといろんな情報が手に入る。ちょっと面識がある、弱いつながりのある人のほうが実のある情報をもたらしてくれる。

    ・Point5
    家族に言うのは最後でもOK
    今の段階だとネガティブなことを言われそうだなという場合は、ある程度固まってからで大丈夫。

    ・Point6
    自分を大切にする=自分自身は一番の支援者
    「あの人ならポジティブなこと言ってくれそう」と都合のいい相談相手のところにいってみる。自分を味方に、自分をコントロールしましょう。

    「この『わくキャリ』という安全なコミュニティの中で、困っていることを言う練習をしてほしいです」と菅原さん。

    あなたはどっち?(キャリアの作り方)
    <キャリアの類型>
    ・山登り型―頂上がゴール。目指して登る。
    ・川下り型―目の前のことをやっていって、気づいたらゴールに到達している。

    「山登りと川下り、どちらが正解というものではありません。
    今は時代の変化が速く、サービスができたらばっと広まり、消費されるのも早いです。設定したゴールが、10年後に妥当かどうかはわかりません

    参考事例「あるサービスが5,000万人に使われるようになるにはどれくらいかかる?」
    ポケモンGOは2週間で500万人に使われるようになったそうです。

    あなたはどちらの段階?
    ・課題発見―自分でしかできない。時間がかかる。
    ・課題解決―専門家の意見や既存の知識で対応できる。

    課題発見の段階ではいろいろ迷ってほしいです。無料のセミナーなどで浅く広く、自分のヒントになるものを得ていきましょう。そして、いろんな人にどう思うか聞くとよいです。
    課題解決のフェーズでは、お金を払って専門家に聞くのがおすすめです。今の段階がどこで、課題解決の段階になったら誰に相談するかを計画しておきましょう」

    ・Goal2―自分のやりたいこと、実現したいことを言葉にする!

    あなたのお客さんが、あなたのサービス・商品によって体験する感動シーンを考えましょう。
    どんなことをしたら笑顔になるか考えます。それにあたり「ペルソナ」を設定します。

    例)女性向けにフィットネスのサービスを提供したい
    ①ある特定の人を設定する
    27歳の女性で●●会社で働いている。休みの日は何をして、普段どんなことを大切にしているかなど詳細までイメージします。

    ②このお客さんのどんなニーズに応えるか考える
    ニーズとは、「快適をふやすことor不快を減らすこと」。それによってお金をいただきます。

    ここで受講者おひとりの方のアイデアを聞きながら、細かくペルソナを設定していくトレーニングをしました。
    やりたいこと、そしてなぜやりたいかという点から、一番来てほしいお客さん、その人の年齢やライフスタイル、悩み事…とイメージを言葉にしていきました。

    ペルソナを細かく設定していくには、お客さんに興味を持つことが大事です。
    北海道の人気菓子店『日曜日のクッキー』の創業者さんは、『顔は女優の○○さんみたい、ファンデーションは○○の、たまに●●のリップを買う』くらいに細かくペルソナを設定してからお店をオープンしました。

    ペルソナをしっかり細かく決めておくと事業の軸がぶれないし、お客様の満足度も高いです。今は、実現したいことが可能かどうかは考えず、一番したいことは何かが大事です」

    ・Goal3―次に起こすアクションを具体的にイメージする!

    「現在」と「未来の感動シーン」の間にはギャップがあります。
    起業の計画となるこのギャップを埋めるために、今できそうなアクションを考えていきます。

    「本来であれば1年後に事業をスタートさせると考えて、そこから逆算して計画を立てますが、それは課題解決のフェーズに入ってからでよいです。明確なゴールがない場合は、川下り型で、今日からできることを考えていきましょう。

    誰にどんな感動シーンを届けたいのか、そのためにいつまでにどんなアクションを起こしていくのかを考えましょう。それらはできるだけ評価可能なアクションにします。例えば、『●日までに30分×2回、考える時間をとる』など。その後必ずアクションが実行できたかどうかを評価しましょう」

    ファシリテーターの寺田からもアドバイスがありました。
    ペルソナは的を絞ることです。ぼんやり攻めるよりも的の10点を目指します
    ワコールのスロギー(無縫製の快適な下着)のように、ペルソナ以外の多世代にも響くケースもあります。モチベーションを保つうえでも、ど真ん中を意識するのは大事です」

    最後に、ペルソナについて菅原さんからアドバイスがありました。
    女性はソーシャルビジネスの分野での起業がすごく多い。私だからこれができる、という思いが強い。ただ、自分事だからこそ客観的に見れない部分もありうまくいかないケースもあるので、ペルソナを自分にするのがいいのか、客観的に別の人を立てるか、周りの方の話を聞きながら進めていきましょう

    皆さんと記念に撮影した写真です。

    具体的なビジネスプランを立てていくにあたり、みんなでまずは一歩踏み出した時間となりました。
    今回、今の気持ちや現状の整理をしたうえで、セミナーは次の段階に進んでいきます。

    受講者の感想の一部をご紹介します。

    ・宣言した以上、前進したいと思います。ドキドキからわくわくに変わりました。
    安全で小さなコミュニティと言っていただいたことで、安心して参加できました。
    ・起業って一人でやるものかと思っていました。でも、今回セミナーに参加したことで、長泉町は支援制度やこうしたセミナーを開催していて、私のような一主婦でも一歩を踏み出せるんだと思うことができました。
    ・講師の菅原さんの具体的なアドバイスがとても参考になりました
    ・受講生の方の夢や目標を聞き、応援したくもなりました。自分も目標を立てて前に進みたいと思いました。
    ・受援力という言葉を初めて知りました。これからはいろいろと助けていただけるよう、足を運びたいと思います。

    ◆札幌市男女共同参画センター
    https://www.danjyo.sl-plaza.jp/

    ◆ほくじょき.net
    https://sgenderecenter.wixsite.com/hokujyoki

  • クックパッド小竹さんによる「オンライン料理教室」開催します

    2021.10.11

    2021年10月24日、自宅で“ロジカルな”料理を楽しむオンライン料理教室を開催します!

    日曜日の昼下がり、クックパッドの小竹貴子さんのご指導のもと、夕食にぴったりな「ドライカレーときゅうりサラダ」を皆さんで一緒につくりませんか?

    ぜひこの機会にご参加ください!

    ●日時
    2021年10月24日(日)14:30~15:30

    ●定員
    10名

    ●対象
    自宅にオンライン環境のある方(Zoomを使用します)

    ◎参 加 費 無 料

    ●申し込み方法
    以下のお問い合わせフォームで承ります。
    「お問い合わせ内容」に当イベントを知ったきっかけをご記入のうえお申し込みください。
    http://www.bizhope2012.net/contact/

    ●主催
    株式会社ビズホープ

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    小竹貴子さん

    クックパッド株式会社Evangelist コーポレートブランディング部本部長。

    日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」受賞。著書『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』(日経BP)
    料理男子プロジェクトby クックパッドクックパッドが展開する、料理を通じたコミュニケーションを図るプロジェクト。
    2021年9月、自称・料理ができない男性を集めて開催した料理教室で偶然生まれたレシピをまとめた「料理手順がスラスラわかる 図解レシピ」を発刊。

    ●Amazon「料理手順がスラスラわかる 図解レシピ」購入ページ
    https://amzn.to/2Yxd5sC

    \チラシはこちら/

  • 私らしい働き方発見!「ワークシェアことはじめ」レポート

    2021.10.10

    2021年9月30日(木)
    「富士このみスタイル オンラインで学ぶ・つながる ワークシェア&スキルアップセミナー」第1回目を開催しました。
    参加者は富士市内にお住まい、またはお勤めの女性7名でした。
    コロナ禍で安全に開催するため、昨年度と同様に全6回の講座すべてをオンラインで行います。

    *今年度のグラフィックレコーディングは静岡在住のイラストレーター、いわざきももこさんが担当します。
    温かみのあるイラストは見た人を優しい気持ちにしてくれます。
    https://momo-illust.com/

     

    第1回目は仲間とつながる働き方「ワークシェアセミナー」として、
    「私らしい働き方発見!『ワークシェアことはじめ』」というテーマで
    弊社代表の寺田がワークシェアの基本や事例紹介などの話をしました。

    また、「富士このみスタイル お試しワークシェア」第1期生のうち3名の方をお迎えし、体験したワークについてのお話も伺いました。

    ◇アイスブレイク
    テーマ「コロナが落ち着いたらやりたいこと、行きたいところは?」
    講座に入る前に、3人ほどのグループでそれぞれの希望を語り合いました。
    ・ディズニーランドへ行きたい!
    ・地元や県外の友人に会いたい
    ・旅行に行きたい
    ・人に会って思い切り話したい
    ・実家や祖父母の家に行きたい
    ・地元の美味しいものが食べたい

    ◆富士このみスタイルとは?(富士市役所企画課による紹介)
    富士市では、若い世代の人口が流失してしまわないように、移住者を積極的に受け入れています。結果、移住者数は3年連続県内自治体でトップクラス!
    そのような中、富士市へ移住・定住した方を応援する企画として、「富士このみスタイル」が誕生しました。同年代の方とつながって学ぶことができ、育児や仕事などのライフスタイルに合わせて自分のペースで参加できる柔軟性が特徴です。今後富士市は、移住後の満足度向上を目指していきます。
    オンライン開催とはなりますが、温かい関係性を皆さんと一緒につくり上げ、盛り上げていきましょう!

    ◆コトリスラボについて(ファシリテーター寺田による紹介)
    私は行政職員から民間コンサル会社を経て平成25年に起業、翌年シェアオフィス「コトリスラボ」を開設しました。「新しい働き方の研究所」として、開設から5年で200件以上の新規事業立ち上げをサポートしています。
    コトリスラボは、ワークシェアの種類でいうと「プロジェクト型」。事業ごとにチームを組んで、多様な取り組みをしています。アイデアが次から次へと出てくる女性のパワーは本当に素晴らしいと感じています。

    ◆ワークシェアとは
    「スキルや特性をもった仲間と仕事をシェアする働き方」です。
    種類は、チラシ作成やライティング、データ入力など比較的ライトな業務を請け負う「タスク型」、商品企画や販路開拓など、業務完了までに長い期間を要する「プロジェクト型」があります。スキルシェアサービスは、行政機関だけでなく民間企業が運営しているものも多くあります。クラウドワークを利用する際には、いくつかの注意点があります。気持ちよく仕事をするために、しっかり相手を見極め、契約内容を確認してから受注しましょう。

    ◆「タスク型」の紹介【富士このみスタイル お試しワークシェア】
    富士市に移住してきた方と地元の方、総勢10名の女性たちが3つのチームに分かれてワークシェアを実践しました。
    1. チラシ作成チーム
    「移住定住応援団」チラシの原稿やデザインを作成
    2. リーフレット作成・FAQチーム
    富士このみスタイルの取組PRのためのリーフレット作成など
    3. オンラインセミナー運営チーム
    富士このみスタイルの各種オンラインセミナー運営業務を実践

    ■昨年度の「お試しワークシェア体験」参加者さんのお話

    ★山口さん(オンラインセミナー運営チーム)
    Q.参加してよかったことや、学んだことは?
    A.最初は、漠然とした不安がありましたが、スキルアップにもつながりました。分からないことを自分自身で検索したことにより、いろいろな発見があり、勉強になりました。また、チームで活動することで、仲間との絆も深まり、企業とのつながりもできました。訪れた富士市内の店舗で、ワークでつながった企業名を目にすることがあり、富士市にも企業にも愛着が湧くようになりました。
    自分が理解したことを他の人にシェアすると、自分のキャリアにもつながりますし、得意分野を伸ばすこともできます。チームで行うことで、足並みをそろえて励まし合ってやっていくことをとても意識しました。自分ひとりでのワークより、「責任感を持ってやらなくては」という想いが強かったです。
    Q.今後挑戦したいこと、富士このみスタイルへの提案?
    A.挑戦したいことは、年末までに起業することです。
    富士このみスタイルでやってみたいことは、コラボ商品を作ってみたいです。商店街のシャッター問題にも踏み込んでいけるとよいです。

    ★佐野さん(リーフレット作成・FAQチーム)
    Q.参加してよかったことや、学んだことは?
    A.普段は個人事業主として、1人で仕事をしていますので、仲間の意見がとても新鮮でし
    た。混ざり合うと、良い意見が出てきます。
    「主婦層にアプローチするためのチラシを作りたい」という企業さんの依頼に、「専門用語の記載を控えて、分かりやすくセット料金を載せては?」というアドバイスをさせていただきました。先日、フリーペーパーでその記事を見かけました。私たちが出した意見を早速反映してくださっていて、パッと見たときにとても分かりやすくなっていました。参加したことで、地域のためになっていることを実感し、郷土愛を感じることができました。
    富士市はとてもよい街であることを、今後子どもたちに伝えていきたいです。
    Q.今後挑戦したいこと、富士このみスタイルへの提案?
    A.家業のウェブ発信をしています。当初文章を書くことが苦手でしたが、やっていくうち
    に楽しくて、自分のホームページを作りました。地域情報の発信業務もしています。企業に
    も採用していただくことができました。新しい出会いもあり、文章の勉強をしています。
    最近は居住地区の知り合いをもっと増やしたいと思い立ち、SNSのプロフィールに思いきって地区名を載せてみました。それからオンラインで知り合った方と実際にお会いしたり、アンテナ高く張って富士市内を散策しています。ママたちが情報を発信する「ふじ応援部」のメンバーとしても活動しています。

    ★倉知さん(オンラインセミナー運営チーム)
    Q.参加してよかったことや、学んだことは?
    A.前職ではパソコンもZoomも使用することがありませんでした。事務職に興味を持ち、
    トライしようと思いました。皆さんとワークすることが楽しく、これからの活動につながる
    ことを学べました。実際会わずにサポートなども全てオンラインでしたが、無事に運営する
    ことができて自信につながりました。オンラインが主となる現代ですが、参加したことでハ
    ードルが低くなったように感じます。
    Q.今後挑戦したいこと
    A.取得した整体ケアの資格や、保育士の資格を活かして地域の活動や子育てのイベントに
    積極的に参加していきたいです。

    ◇受講生の方からの感想をご紹介します。
    ・仕事している人とつながれるのが嬉しいです。
    ・知らなかった富士市の魅力を感じることができました。
    ・1期生の話を伺ってワクワクしています。
    ・同年代の女性の幸福度があがったら嬉しいと思います。
    ・実際に体験された方の声が参考になりました。
    ・体験された方が、生き生きと活動のお話をしていたのが印象的でした。
    ・今後の活動に参加させていただいきたいと思います。
    ・子育てがひと段落したので、社会で何かしていきたいと思い、参加しました。
    ・スキルがなくても挑戦できるんだ!と心強く思います。

    …参加者の皆さんへ…
    少しずつ、扉を開いて可能性を広げていってください。
    気になった情報を眺めていただくだけでも大丈夫です。
    皆さんが勇気を出して踏み出した一歩を大切に、つながって学んでいきましょう!

  • note版「寺田望のここだけ広報トーク」#0 「寺田望ってどんな人?」をアップしました

    2021.09.30

    ポッドキャストで配信中の音声番組「寺田望のここだけ広報トーク」の内容を文章にしたメディアプラットフォーム「note」に#0 「寺田望ってどんな人?」をアップしました。

    寺田望をご存じの方も、そうでない方も、もしご興味がありましたらお読みいただけますと幸いです。

    9月30日現在、第7回まで掲載しています。
    音声番組の振り返りに、または広報にまつわるリアルな対談としてお読みいただければ幸いです。

    ◎こちらからお読みください
    https://note.com/bizhope2021