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ワークシェア本音トーク レポート
2022.02.20
2022年2月10日
「富士このみスタイル オンラインで学ぶ・つながる ワークシェア&スキルアップセミナー」第6回目を開催しました。お試しワークシェア体験参加者の方から話を聞いて、ワークシェアへの理解を深める時間になりました。
また、スペシャルゲストとして島田市の任意団体【ひまあそび組合】マネージャーの蛭田ひとみさんをお迎えし、団体の仕組みや過去の実績、地域の女性たちと仕事をする中で出てきた課題や解決策などのお話を伺いました。蛭田さんは、2017年より島田市のクラウドソーシング推進のため、自分の時間を使って働きたいお母さん達のサポートをしてきました。
2021年4月に新たな任意団体【ひまあそび組合】を結成。
情報発信で地域を元気にしたいお母さん達と日々お仕事をしています。・‥‥……‥‥・‥‥……‥‥・・‥‥
講義前半【ワークシェアの振返り・本音トーク】
1.「ワークシェア」の振り返り
◎ワークシェア・・・スキルや特性をもった仲間と仕事をシェアして働くこと
◎ワークシェアの種類は2つ:タスク型とプロジェクト型
◎スキルシェアサービスが増加中
◎県内ワークシェア(クラウドソーシング)の事例
①島田市/アスビプランニング(2017年発足)
・働きたい人・仕事を頼みたい人の双方がメリットを得ることができる働き方を推奨
・仕事をしたい方を「ワーカー」、仕事を頼みたい方を「クライアント」と呼んでいる
②藤枝/くらシェア(2018年発足)
・ピンポイントで仕事を頼みたい企業・店舗と藤枝市民をマッチングするWEBサービス
・ディレクターが発注者にヒアリングを実施し、市民ランサー(ワーカー)が仕事を受注
・700人くらいの市民ランサーがいる2.富士このみワークシェアについて
◆富士このみスタイル お試しワークシェア体験
本年度は、移住定住応援団にご登録いただいている企業様からお仕事を依頼いただき、11人の方がお試しワークシェアを体験中です。
①モニタリング調査~お庭プラス・吉村庭園様
②Webライティング業務~LivnigD 第一建設様
③富士このみスタイル食堂運営~静岡ガスエネリアショールーム富士様
◆お試しワークシェアをやってみて
◎体験した山口さんからのご感想
「やりとげることに達成感・成長がありました。自分の得意を見つけられる人がいるのではないかと思います。また、仕事をはじめる前のきっかけやウォーミングアップにもなると思います」
◎富士市から
「今回、移住定住応援団として富士このみスタイルの主旨に賛同していただいている企業様に仕事をお願いしました。取組後に企業様から『思ったより手間もかからず、つながりも楽しみも新たに生まれた』などの嬉しいお声をいただいています。
富士このみスタイルはつながりが生まれる事業として、企業様にメリットを感じていただきました。ディレクターの人たちは苦労した部分もあると思いますが、来年度に生かしていただければと思います。
この事業は民間のワークシェアとは異なり【富士市が市民を応援することが目的】であるとご理解いただきたいです」【まとめ】
★ワーカーにとってのワークシェアの利点
・参加者の特性・レベルに応じて関われているので安心感や、満足感、達成感が得られる
・チーム制で対応するので、チーム内で融通しあい、時間調整もできて柔軟に働ける
・特別なスキルが無くても参加できるので初心者でもハードルが低い
★依頼主(企業)にとってのワークシェアの利点
・マンネリ化している商品・サービスに変化を取り入れることができる
・人材不足で手付かずの業務に取り掛かることができる
・女性がいない職場では、女性ならではの感性を取り入れることができる
・社内にはない新しい視点を取り入れることができる
・子育て応援、女性の活躍、SDGs達成に間接的に関わることになるので社会貢献につながる・‥‥……‥‥・‥‥……‥‥・・‥‥
講義後半【島田ならではのクラウドソーシングついて】
アスビプランニングの蛭田さんから、自己紹介と島田市ならではのクラウドソーシングについてお聞きしました。
1.自己紹介
高校卒業後に様々な仕事を経験し、就職情報サイト運営会社の業務が天職だと感じていたが出産を機に退職。内職やハンドメイドアクセサリーの販売などの活動を経て、ママ達5人で有限責任事業組合を設立し、カフェの運営や新聞発行、イベントの企画などに取り組む。事業に協力するママたちが増えてきたのを機会に分社化をして、ママ達が働くことを応援するクラウドソーシング事業運営の【HR Redesign】として独立。そんな中、島田市から島田ICTコンソーシアムの話があり、島田市のクラウドソーシング推進とキャリアコンサルタント業の運営を行ってきました。
★蛭田さんからのアドバイス
セミナーなどで講演者が話す内容は、すべてが皆さんに当てはまるわけではない。「ちょっと違う」という感覚を大事にしてほしい。そういう考えもあるんだなというくらいで聞いてほしい。2.島田ならではのクラウドソーシング
HR Redesignは、島田ICTコンソーシアムの中のクラウドソーシング部会に入っている。
クラウドソーシング推進部会は“Asubi Planning”(アスビプランニング)と言う名前で活動している。「Asubi」あすび=「明日備」とは明日を楽しく迎えるために、という意味を込め、ICTを活用して様々な課題を島田の人たちと共同して解決していこうと考えている。
登録ワーカー制度を取っていて、2020年までは行政管轄の事業だったため島田市民に限定されていたが、今は民間事業となったため、市民でなくても登録ができる。3.仕事事例
①大井川流域の観光情報ホームページへのブログ掲載
~「子連れで行ける場所」など、女性、ママ目線でのブログで情報発信
②コロナ禍で低迷したお土産販売を促進
~ECサイトを立ち上げ、代わりに情報発信をしてあげる活動。お店と消費者を結ぶサイトを作った。お母さんたちが取材して商品紹介をしてくれた。開始1ヶ月で150万円の売上。
③シビックテックで地域の課題解決
~高校生がWEBの専門家アドバイスを受け、和菓子店などの地元商店のWEBページを作成した。地元の商店と高校生、プランナー(ママたち)が交流したことで、地元に活気を与えることができた。
※シビックテック・・・地域の住民自身がテクノロジーを活用して、地域の課題を解決すること
④地元工務店と共に子育て応援住宅を商品化
~子育て世代と座談会をして、意見を取り入れた住宅プランの商品化とブログ作成4.ワーカーさんへの支援(蛭田さんの仕事=ディレクター)
・時間管理術、ヘルプシーキング行動、ビジネスマナーなどの研修を行う
・必要に応じて相談、面談を行う
・新規加入者に対して事業説明、働き方の面談5.現在
ひまあそび組合を設立
~情報発信で困っている事業所と情報発信で地域を元気にしたい人を結び、誰もが笑顔で豊かに暮らせる社会を目指している。6.蛭田さんからのメッセージ
「ママさんたちは時間やできることに制限があるし、子どもの急な体調不良もある。チームで仕事をしているので、代理を立てるなどして仕事をやりきることができる。これがチームで仕事をすること良さです」
「私がディレクターとしてワーカーさんに伝えていることは、『一番この仕事で大事なのは、挨拶と納期』ということです」
「挨拶は第一印象を決めます。納期は大事だがひとりの納期ではない。不測の事態は起きる可能性があるので、それをどうみんなで乗り越えていくか。みんなでどうやっていくかがこの仕事のよさだと感じています。自分たちで仕事を作っていき、次の仕事につなげていく。
ワークシェアの仕組みを作り上げていく段階で関わるのは大変な部分もあると思いますが、この機会を生かして助け合いの精神で取り組んでください。
まだ理解されないこともあるかもしれませんが、これからのママさんたちのためにも、富士市のためにも頑張っていってほしいです」7.質疑応答
Q.ディレクターとして他の方の巻き込み方が難しいと感じました。他の方のやる気をアップさせるにはどうやったらいいでしょうか?
A.人のことはどうこうできないと思っています。やる気を出させるのも、自分自身の問題。心がけていることは、「相手を信じること」。相手を信じて、変な先入観を持たずに、声かけをすること。こちらが望んでいることを素直に伝える。例えば、こういう報告がほしい、この時間だと助かる、など。うまくいったときはどんどん褒めて声かけをする。これに気づいてすごい!お客さんすごい喜んでいたよ!など。
Q.仕事に前向きではない企業さんとのトラブルはどうやって乗り越えてきましたか?
A.新しい企業さんと関わるときは会う回数を増やしている。何かにつけて会うことを心がけている。最初が肝心。お願いされた場合にその目的は何かなどを確認しておく。落としどころを決めることが、コミュニケーション能力!
Q.私は10回以上引っ越してきました。新しいところに溶け込むコツは?
A.人は聞かれると嬉しい。「わからないので教えてください」みたいな感じでいくとよい。
私も点々としてきたがどこでも「仕事が好き、結果を出してやろう」という想いで行動してきた。
前向きにとらえること、人をあまり疑わないことが大事。
Q.納期がない仕事についてどう思いますか?
A.決めたほうがお互いのためになるので確認しましょう。相手のゆっくりでいいよと自分のゆっくりは違います。
Q.ひまあそび組合のメンバーはどのような属性の方が多いですか?
A.基本的に子育て中のママたちが多く、スキルを相談しながら仕事を配分しています。情報発信の会社なので、ライターさんが多い。ひまあそび組合はプロジェクト型が多い。
在宅と取材する人など、かかわる度合いによって報酬には金額に差をつけている。
Q.長くお仕事できる人のポイントは?
A.一番は素直なことだと思う。わからないことなどを素直に言えること。特に、ライティングの場合、赤入れを受け入れられるか。書いたものは自分自身の作品ではなく、仕事として納めること。アートではなくて、デザイン。クライアントの意見、読み手、すべてに響くものが大事です。〈参加者の皆様からの感想〉(一部抜粋)
・大変充実した内容でした。蛭田さんの貴重な経験をお聞きできて、勉強になりました。
・ひとりで仕事をしているため、グループで助け合っていくのはいいなと思いました。LLPを初めて聞きました。友人と苦手なところを補っていけたらと思いました。
・LLPは個人事業主同士が一緒にやるのはいいと思う。
・助け合いができるネットワークを持っておくことが大事だと思いました。
・蛭田さんのお話しや、質問に対する答えがとても勉強になりました。富士このみスタイルは、前回よりも、より個々に対して責任のある仕事が出てきたので大変なこともありましたが、いろいろな仕事が経験できて楽しかったです。 -
新規事業や業務改善のヒントになる「これからの経営に活きる 外部人財の活かし方」レポート
2022.02.10
1月26日、
「富士このみスタイル 経営者・人事担当者向けオンラインセミナー」を開催しました。講師は株式会社チームボックスの中竹竜二さん。
テーマ「これからの企業としての成長の秘訣」と題し、ご講演いただきました。
セミナー後半では富士市より、富士このみスタイルの取り組みと、ワークシェアに挑戦する先行事例を紹介しました。
現在「お試しワークシェア」にご協力いただいている企業様や、ワーカー兼ディレクターとして活躍中の方によるお話もありました。中竹竜二さんは、早稲田大学ラグビー蹴球部監督を経て、ラグビーU20日本代表ヘッドコーチを3期にわたって務めたスペシャリスト。また、ラグビーだけでなく、企業のリーダー育成トレーニングを行う会社やコーチの学びの場を促進する団体を設立するなど、ジャンルを超えて人を導いてこられた方です。
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今回の講演のテーマに対し、中竹さんは言います。
「結論から言うと、この答えは『開かれた文化/オープンカルチャー』だと考えています。「開かれた文化」のためには『笑顔』『反応』『正直』の3つの心がけが必要です」
〈中竹さんからの質問〉
「今日のセミナーへの期待は何ですか?」参加者の答えを受けて中竹さんは、「期待とは未来を先にイメージすること」と伝えます。
「これは成長する企業の秘訣と結びつきますが、実現していないことを言語化するのは難しいんです。でも、過去が現在に影響を与えるように未来も現在に影響を与えます(ニーチェ)。例えば、読書にどんな期待をしているかを言語化できるかによって、本から受け取れる量が変わります。スポーツ選手も、練習に対する自分への期待、チームへの期待を言語化すると効率が変わります」と期待を言語化することの意義を教えてくだいました。「成功している人は、自分の向き・不向きではなく、自分がやりたいかどうかで動いている」そうです。
「まずは考え方を前向きにして自分の行動を良くすること、それと同時に自分のいる組織がどうしたら成長できるのかという“適切な問い”をもってほしい。大事なのは、唯一正しい解を探さず、自分なりの解を見つけることです」これからの組織マネジメントにおいて重要な「関係性」については「勝ちぐせを持たないチームは監督と選手が1対1。勝ちぐせのあるチームは全員が全員とつながっている状態。自分以外のメンバーがきちんと連携できていることが大事」とし、メンバーが自分らしくオープンでいられ、全員と連携できている状態が望ましいと話しました。
最後に、参加者から「今、“信用の時代”から“信頼の時代”へ変わっていきています。どちらを重視したらよいでしょうか」と質問がありました。
「問題が起きないように全力を尽くす減点法の信用ベースの組織では、イノベーションは起きません(ただ、インフラ・金融系などは信用もかなり重要)。どんな問題でも解決に全力を注ぎ、新しいこと、チャレンジングなことに手を出せる信頼ベースの組織が望ましいです。つまり、これがオープンなカルチャーにつながる。そのために、笑顔、反応、正直に話すこと、そして自らをさらけ出し、相手を傾聴し承認することが大事。時々立ち止まって考えてみましょう」と、企業の成長のための秘訣をまとめてくださいました。続いて、富士市から富士このみスタイルの取り組みと、ワークシェアに挑戦する先行事例を紹介しました。
1.SDGsと富士このみスタイル
富士市は2020年7月に 「SDGs未来都市」に選定されました。
目指す将来を「富士山とともに輝く未来を拓くまち ふじ」としてオール富士市でのSDGs達成に取り組んでいます。
未来都市の選定に当たり国に提出した提案書には「富士このみスタイル」の取り組みも含まれています。
2019年にスタートした富士市独自の地方創生事業で「移住定住の受け皿作り」というのが正式な事業名称で、「富士このみスタイル」が愛称です。
この事業は移住者の増加を目指すことが主目的ではなく、女性活躍や働きがい、住み続けられるまちに寄与する取り組みを官民によるパートナーシップで実現しようとするもので、移住しやすい環境整備を行う移住定住の受け皿をつくるというものです。SDGsを原動力とした地方創生や地域活性化を図る取り組みということで「SDGs未来都市」を構成する取り組みの一つになっています。2.富士このみスタイル取り組みの背景
全国的に地方では人口減少が進んでいます。富士市でも例外ではなくて若い世代の人口流出が大きな課題となっています。
一方で最近はコロナの影響で勤務先は変えずに住む場所を見直そうという人が増え、地方への移住に関心が高まっています。
富士市では若い女性の減少が著しく、「女性の転入と転出の動き」に注目したところ、大学進学や就職、結婚や子育てなどのライフイベントごとに動きがあることが分かりました。そこで、結婚や子育て世代の方の移住定住に特に注目することになったのです。◆結婚や子育て世代の女性が抱える富士市への移住の課題(過去の意見から集約)
①移住してから地域に溶け込めるかが不安
②希望する働き方や暮らし方ができるのか不安
③富士市の魅力や知りたい情報が不足している
これらの課題に取り組むのが、富士市に移住した人とこれから移住する人を応援する企画「富士このみスタイル」です。
①移住定住者の応援・支援体制づくり
・セミナー、ワークショップ、お話し会などの各種イベントを開催
・企業様と連携協力体制を構築(移住定住応援団登録制度)
②首都圏に向けた移住促進PR
・オンライン移住相談会「富士市DAY」における富士このみスタイル参加者のゲスト出演
・フェイスブックやウェブニュースへのプレスリリース動画、リーフレット等
③柔軟な働き方・ワークシェアの推進
それぞれにスキルや特性をもった仲間と仕事をシェアして働く「ワークシェア」
…子育てと両立しながら、ライフスタイルに合わせて自分のペースで働ける柔軟性が特徴
〈取り組みや他移住支援事業の結果〉
富士市は移住者数が平成30年後と令和元年度は県内で1位、2年度は2位に。
本年度も昨年度を上回るペースで移住者が増えています。◆富士市が目指すこと
移住者の増加も大事ですが、「移住のイメージアップによる移住定住希望者の増加」と「移住後の希望の実現や不安の解消による移住定住者の満足度の向上」が目標です。
当事業が移住者のコミュニティーづくりのきっかけとなり、新しい土地で新しいライフスタイルを歩み出すはじめの一歩となればと考えています。
3.ワークシェアについて
外部人材の活用という視点でみると、現在スキルやモノのシェアによるシェアリングエコノミーやクラウド上でアウトソーシングを行う事業が顕在化しています。
一方、富士市がワークシェアにローカルで取り組む理由は
「地方で地元を元気にする、地方創生のため」なのです。◆キーワードは、Well-being
ワークシェアを単なる外部委託や就労支援のために普及するのではなく、発注者やワーカーさんみんなを巻き込んでの好循環を生み出す仕掛けとなって、持続的な幸せである
【Well-being(ウェルビーイング:心身にも、社会的にも、すべてが満たされた状態にあること) 】を作り出す原動力としていきたいという思いで取り組んでいます。◆外部人材活用のメリット
地方創生に必要とされる視点3つに注目し、移住定住政策の柱にワークシェアを取り入れて取り組んでいます。
①地域の人材を地域で活用すること
②地域のお金が地域で循環すること
③瀬在的な力が女性の活躍を後押しすること◆基本的なワークシェアのスキーム
1.企業や行政(依頼主)による仕事の受注
2.ディレクターがワーカーに仕事を振り分け→取りまとめ→依頼主に納品する
仕事をシェアすることで時間や場所の融通が利くため、子育て世代でも取り組みやすいのが特長です。
ワークシェアの導入にはこれまで3年間取り組んできました。
1年目は市民や企業の皆さんに提案を行い、2年目からはワークシェアの仕組みについて具体的な検討をはじめ、本年度中にまとめていく予定です。
現在、ワークシェアの実践に必要なマニュアル作成などに組んでいるところです。4.お試しワークシェアについて
ワークシェアを体験する「お試しワークシェア」を昨年度から行っています。
富士このみスタイルのイベントの参加者10名の方が体験しました。
内容は「オンラインセミナーの運営補助」「移住定住応援団募集チラシの作成」「移住希望者向けのリーフレットの作成」等です。
本年度は、移住定住応援団に登録企業の3社様から仕事をご依頼いただきました。
現在11人の方が3つのチームにわかれ取り組んでいます。
❶お庭プラス吉村庭園様
モニタリング調査(女性客がチラシやインスタなどに興味を持ってくれるための対策について意見を伺う)
❷LivingD第一建設様
WEBライティング業務(依頼企業運営のWEBサイトに掲載するブログ原稿を作成する)
❸静岡ガス エネリアショールーム富士様
「富士このみスタイル食堂」運営(エネリア食堂のチャレンジ出店に向け料理人と協力し企画運営を行う)※コロナの影響で開店延期中5.ワークシェアのメリット
◎ワーカーにとっての利点
・参加者の特性レベルに応じて関われるので、安心感や満足感、達成感が得られる
・チーム制で対応するので、チーム内で融通し合い時間調整もできて柔軟に働ける
・特別なスキルがなくても参加可能
◎企業にとっての利点
・マンネリ化している商品やサービスに変化を取り入れることができる
・人材不足で手つかずの業務に取りかかることができる
・男性だけの職場では、新たに女性ならではの感性を取り入れることができる
・社内にはない新しい視点を取り入れることができる
・子育て応援や女性の活躍、SDGsの達成に間接的に関わるので社会貢献につながる6.最後に、富士市企画課より
「ワークシェアは潜在的な女性の力を呼び起こすことができます。
地方を元気にする歯車の一つとして少しずつ回り始めましたので、引き続き温かく見守っていただけると幸いです。来年度から本格的にワークシェアが始動します。仕事の創出にご協力ください」◆ご協力いただいた企業様からのコメント
●LivingD 第一建設様
手探りでしたので、期日に余裕のある移住者・県外の移住検討者向けのウェブサイトでのライティングをお仕事としてお願いしました。
富士このみスタイルの趣旨に、仕事内容はすごく合っていたと思います。お願いするにあたっても、市の方や運営事業者の方にサポートしてもらいながらでしたので、特段大変だったことはなかったです。
実際に移住してきた方が書いてくださったので、読み手に伝わりやすいのではないかと期待しています。
●静岡ガス エネリアショールーム富士様
エリアショールームの中にある食堂は、「地域の皆様にチャレンジをしていただく起業支援型食堂」がコンセプトですので、お話を受けたときにはぜひともこの食堂を使っていただきたいと考えました。富士このみスタイルの皆様方が元気になれば、きっと富士の街も元気になるのではないかと思っています。
富士このみスタイルの皆様が当食堂を使っていただければ、私たちも皆様とつながりが持てます。そしてこの食堂を使っていただく方が増えていけば、さらに富士市も盛り上がるのではと期待しています。
ガス会社というと「信頼」よりも「信用」のほうが強いのですが、皆様の様々なアイディアをもらいながら、「信頼」の取り組みも積極的にできればと考えています。
続いて、昨年度からお試しワークシェアに積極的に参加し、第一建設様のブログをライターさんと一緒に書いてくださったディレクターの山口さんにひとこと感想をいただきました。
「働くことへの不安はありましたが、この経験を通じてみんなが成長できるということを実感しました。他の方たちにも体験して、実感してほしいと思っています」と山口さん。
最後に、講師の中竹様よりエールをいただきました。
「地域の施策なのでいろいろな意見はあると思いますが、やるべき、やったほうがいいという声よりも、むしろ、やっている方たちが楽しいなと思えることが大事だと思っています。様々な障害もあるかと思いますが、逆にそれを楽しんでいって頂ければと思っています。」
中竹様、ありがとうございました!〈参加者の方から中竹さんへの質問〉
Q.自分とチーム員との関係性よりもチーム員同士の関係性が大切と聞きました。どのようにそれを見るのでしょうか?
A.自分がいない場でつながる機会をつくっていくことがまず大事です。
例えば、スポーツチームで言えば選手だけに任せてそこからいなくなる、会社でも完全に委譲とか委任するということです。
信じて任せてみること。終わった後に話を聞いて、ちゃんと議論になっていたか、楽しかったかなどをチェックしましょう。ただほっておいても場づくりが生まれないので、何かの課題を設けて委任するのがいいかと思います。〈参加者の皆様からの感想〉(一部抜粋)
・組織におけるマインドセット、仲間づくりを学びたいと思って参加しました。問いの重要性、そして自分なりの解を持つことの大切さを強く感じました。今後の対話において、あなたは何をしたいのか?の問いを大切にしたいと思います。より良い社会を作るために、自分で解を持ち、行動できる人材をもっともっと増やしていきたい、その推進を担いたい、と思いました。
・「信用ベースの組織と信頼ベースの組織」、傾聴、承認を心掛け、お互いに目を配り協力し合うより良いチームつくりを行ってまいります。
・非常に参考になる内容で、学びが盛りだくさんでした。各自が使命を同じくし、責任感持って、自律的に動くティール組織が理想的だと思っていますが、そういう組織の形を長期的に続けていくのは難しく、短期プロジェクトに向いているのかな、とも感じています。 -
くるみボタンマグネット制作とお話会
2022.01.24
1月14日、
「富士このみ 第4回くるみボタンマグネット制作とお話会」を元吉原複合型子育て拠点の「みらいてらす」で開きました。講師はコドモノプラス子育て支援センター職員が務めました。
参加者みんなでおしゃべりをしながら、ワークショップを楽しみました。
参加者ははじめ、マグネット3個分の制作キットを受け取り、好きな柄の布を選びました。マグネットは専用の台に布を置き、アルミ素材のパーツを型にはめ込んだあと、磁石をボンドで固定して作りました。
参加者は「かわいいマグネットができて満足をしている」などと笑顔でした。
ワークショップ終了後は、出来上がったマグネットを見せ合いながら富士市内での子育てについて話をしました。
特に盛り上がったのはお得な情報。「1月下旬の約1週間、岳南鉄道で運賃無料キャンペーンを行っている」、「そのようなお得情報はどこで手に入れられるのか」などと交流しました。参加者は、「話がたくさんできて本当に楽しかった。今回が4回目ということでこうした会が終わるのは寂しい、ぜひ引き続きやってほしい」、「久しぶりに制作をたのしめた。コロナでこうした会がすべてなくなっていたので今日はとても楽しかった。子どもも楽しそうだったからよかった。」、「次は子育て支援センターに遊びに行きたい、お得な情報を聞きたい。」といった声が聞かれました。
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note版「テラココ」#9「リリース後に感じたこと、考えたこと」をアップしました
2022.01.22
ポッドキャストで配信中の音声番組「寺田望のここだけ広報トーク(通称テラココ)」の内容を文章にしたメディアプラットフォーム「note」に、#9「リリース後に感じたこと、考えたこと」をアップしました。
久しぶりの再会となりましたComma Lab江角和沙さんとの対談です。
10月のプレスリリース後の反響や、今進められていることなどをお話していただきました。1月22日現在、第9回まで掲載しています。
音声番組の振り返りに、または広報にまつわるリアルな対談としてお読みいただければ幸いです。◎こちらからお読みください
https://bit.ly/3rHgzDD -
富士市での子育て情報を共有しよう
2022.01.14
1月7日、
「富士このみスタイル 第3回お話し会」「子育て情報の共有」をテーマに第3回お話会が元吉原複合型子育て拠点「みらいてらす」で開かれました。アットホームな雰囲気の中、参加者それぞれが知りたい情報などを出し合い、情報交換をしました。
自己紹介で打ち解けた後、互いに子育ての苦労や大変さを話し、励まし合っていました。情報交換の時間では「飲食店の子連れサービスについて知りたい」という質問に対して、キッズコーナーが充実していたり、優待カード提示でサービスがあったりする店の情報を教え合っていました。
また、こども食堂を実施している場所や申込方法、子どもにサービスしてくれるパン屋の紹介がありました。
ほかにも、定期的に馬がやってくる公園や自転車の練習ができる場所など子供の遊び場情報もありました。参加者からは「移住してきて友達や知り合いもおらず、家で子どもとずっと二人きりだったので、こんなに交流できてうれしい」「いつも利用する支援センターの方がいたので楽しくお話ができた」「とても参考になった。教えてもらったサービスや場所に早速行ってみたいと思う」などと感想が寄せられました。